2026.05.08 お知らせ

論文掲載のお知らせ:PPR-DYWタンパク質によるRNA編集メカニズムの構造基盤を解明

 

 当社は、九州大学との共同研究において、植物のC-to-U RNA編集を担うPPR-DYWタンパク質の立体構造を世界で初めて解明し、その成果が2026年4月27日に英科学誌「Nature Communications」に掲載されましたので、お知らせします。

 PPR-DYWタンパク質は、標的RNAの配列を認識する「PPRドメイン」と、塩基を書き換える「DYWドメイン」から構成されます。この二つのドメインがどのように協調して標的塩基だけを正確に編集するのかを解明することが長年の課題でしたが、本研究において、両ドメインを含む全長タンパク質の結晶構造をRNA非結合状態・結合状態の双方で決定し、標的RNAの結合に伴ってタンパク質が構造変化を起こし、編集すべき塩基を触媒中心へ正確に導く仕組みを明らかにすることができました。

 当社ではPPRタンパク質を用いたプログラム可能なRNA編集技術(RECODE)の開発を進めています。今回の成果により、PPR-DYWタンパク質が持つ高い部位特異性の構造的な裏付けが得られたことで、より精密なRNA編集ツールの設計に向けた基盤が整いました。

 今後も本成果を基盤として、RECODE技術のさらなる高精度化と創薬応用に向けた研究開発を進めてまいります。

論文情報

  • 掲載誌:Nature Communications
  • 論文タイトル:Structural basis of plant organelle C-to-U RNA editing by PPR-DYW proteins
  • 著者:Takamasa Teramoto, Ryota Urushihara, Reiya Aoyama, Ayumi Okada, Mizuho Ichinose, Yusuke Yagi, Takahiro Nakamura, Bernard Gutmann, Yoshimitsu Kakuta
  • 所属:九州大学大学院農学研究院
       エディットフォース株式会社
  • URL:https://doi.org/10.1038/s41467-026-72391-y

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